神社在中のブログ

現役神主の神社での出来事、世相の雑感等

賢明な国民、愚鈍な指導者

新型コロナの感染拡大が問題視されてから三か月程がたちましたね。
当神社も収入が約四分の一になるほど、ゴールデンウィークも閑散としていました。
懐は痛いですが、誠心から自粛に励んでいるのだなぁと、日本人の責任感・協調性に陰りがないことを確認し、胸をあつくした次第です。

さて、世界中が感染防止策を打ち出し実行してきたわけですが、とりわけ我が国日本の感染者数・致死率の低さは素晴らしく際立っていたのではないかと思います。
同水準の国は他にあるにせよ、罰則を伴なう強制ではなく、「自粛のみ」でここまでやれたところが賢明な日本人的だなと。
ひるがえって国策としては、中国についで発症という初期段階から問題を抱えていたにもかかわらず、欧米諸国の後出し且つそれの劣化版の政策という体たらく。
いまだにマスクも届きません(笑)

しかし、安倍政権が極端に無能なのかというとそうでもなく、かつての民主党政権下での東日本大震災を思い出すと、あれよりはマシだなとも思います。
政治(組織の執行部)がピリっとしないが、国民(前線従事者)が努力で何とかするというのは、歴史的にも日本ではよく見られる傾向にあります。
過去から学ばないというのが唯一の欠点かもしれませんね。

当県でも緊急事態宣言が解除され、いろいろな活動が再開されます。
過去の教訓から第二波がくるのは確実ですので、気をすぐには緩めず生活していきたく思います。