「ケガレ」の意味、間違えてませんか?
先日お葬式の奉仕に行ってまいりました。
神道で執り行う場合は、神葬祭というのが一般的です。
葬儀場を辞する際に、浄めのお塩をいただきました。
ふとその時、塩で浄めることに対して「仏様(死者)を汚いもののように扱うのは如何なものか」と声高に主張する宗教団体がいたことを思い出しました。
あなたは「ケガレ」と聞いて、どのようなイメージを持つのでしょうか?
汚い・不浄・暗い、そのような答えが返ってきそうです。100%間違いではないですが、多分に誤解も混じっているように思います。
神道においての「ケガレ」とは「気枯れ」であります。ようは生命エネルギーの枯渇だとご理解下さい。
すなわち、「死」「出血」「病気」「不幸な事柄に触れる」ということが該当します。
出血には、通常の怪我から出産や女性の月経まで当然含まれます。これが霊山や土俵の女人禁制の主な理由ですね。今日言われるような単純な女性差別ではありません。
死者は生命エネルギーがゼロで、究極の枯渇状態なのですから、当然「気枯れ」です。
そこに居合わせる人も同じ状態に近しくなると考えるので、「気枯れ」となります。
以上のことから、決して死者を貶めているわけでは無いと、ご理解いただけると思います。